科学技術政策研究所、「科学技術の状況に係る総合的意識調査 (定点調査)」を開始

文部科学省科学技術政策研究所が、国内の科学技術分野の有識者や代表的研究者約1,200名を対象として2006年11月〜12月に行った、日本の科学技術の現状や課題に関する意識調査の結果を発表しています。

この意識調査は、「科学技術システムの課題に関する代表的研究者・有識者の意識定点調査(科学技術システム定点調査)」および「科学技術分野の課題に関する第一線級研究者の意識定点調査 (分野別定点調査2006)」の2つからなり、2006年から5年間、同じ対象者に同じ質問を毎年繰り返し行うことになっています。今回発表されたのは、この第1回のものです。

特に図書館に関係の深いものとしては、「科学技術システム定点調査」の中で、研究情報基盤の状況(スペック、サポート体制、使い勝手、利用者ニーズへの対応、など)が充分かどうか尋ねられています。10点満点の評価(0=不充分、10=充分)で平均4.3と、充分とは言えないと認識されているという結果が出ています。自由記述では、

・海外の研究情報基盤の方が利用しやすい
・データベースが乱立している
・検索システムの運用・維持、更新のための経費が負担になっている
・大学図書館の図書の充実や施設狭隘・耐震性の改善が必要

といった意見が挙がっています。

[調査資料-104] 科学技術の状況に係る総合的意識調査
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/rep104j/idx104j.html
[NISTEP REPORT No.105] 科学技術システムの課題に関する代表的研究者・有識者の意識定点調査
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/rep105j/idx105j.html
[調査資料-106] 科学技術分野の課題に関する第一線級研究者の意識定点調査
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/rep106j/idx106j.html