10月21日から23日にかけて開催された“OCLC Members Council Meeting”において、OCLC副社長のカルホーン氏が「WorldCatと未来の書誌コントロール(WorldCat and the future of bibliographic control)」のテーマで講演をおこない、その記録(講演の録音とパワーポイントファイル)が公開されています。
カルホーン氏は整理業務に関する最新トレンドを分析し、次の3点に要約しています。
・予算、人員、スペースに対する削減圧力の増加
・メタデータへの対応など、複合的な整理業務への転換
・書誌コントロールの将来と重要性に関する、開かれた国際的な対話の推進
これらを受けて、今後のWorldCatにおけるメタデータ管理に関するビジョンについて、次のようにまとめています。
・整理業務に携わる図書館員のコミュニティを維持するための新たな主導権を展開してゆくための、選書、受入、目録に携わる図書館員の削減圧力を攻略するために役立つ、新規サービスの提供、および既存サービスの再構築
・OCLCを、新たな主導権展開を支援する組織の一つに位置づける
・図書館の豊富なコンテンツをネットワーク上で露出(expose)させる支援にむけて、WorldCatを活用する
・WorldCat上で、世界をリアルに展開する(Make the “world” in WorldCat real)
Our Governance Structure―where do we go from here?
(OCLC Past Meeting Oct.2007-May.2008)
http://www.oclc.org/memberscouncil/meetings/2008/
WorldCat and the future of bibliographic control(Karen Calhoun, Vice President, WorldCat and Metadata Services, OCLC)
http://progressive.powerstream.net/002/00173/MembersCouncil_October2007/Calhoun_0095.mp3
(録音)
http://www.oclc.org/memberscouncil/meetings/2008/october/wc_future_bib_control.ppt
(プレゼンテーション資料)
参考:
CA1617 (No.290) – 研究図書館目録の危機と将来像−3機関の報告書から− / 渡邊隆弘
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/ca/item.php?itemid=1053