第10回“World Book Day”(英・アイルランド)

ユネスコは毎年4月23日(サン・ジョルディの日)を、“World Book and Copyright Day”としていますが、英国・アイルランドでは毎年3月1日を、これに相当する“World Book Day”としています。2007年の“World Book Day”は10周年ということで、いろいろな催しが行われたようです。

この中でも中心を占めているのが、「1ポンド本」プロジェクトです。学校に通う子どもは、1ポンド(アイルランドでは1.5ユーロ)のブック・トークンをもらうことができ、このブック・トークンと引き換えに10冊の「1ポンド本」のうちの1冊と交換できる(またはそれ以上の価格の本の1ポンド分に充当できる)というものです。このプロジェクトには、出版社や書店が協力しています。

このほかにも、各地でストーリーテリング、児童書の作者・挿絵画家を招いての講演会、子どもが本の主人公の衣装を着るコスプレ大会、歌やフェイスペインティングをして楽しむ会などが開催されたほか、オンラインでは病院への本の寄贈の呼びかけ、「それなしでは国民が生きていけない本10冊(The ten books the nation can’t
live without)」の投票などが行われました。ちなみに、2,000人以上の投票によって選ばれたもっとも不可欠な本は、オースティン(Jane Austen)の「高慢と偏見(Pride and Prejudice)」でした。

World Book Day
http://www.worldbookday.com/