科学とイノベーションのためには国家レベルの電子情報インフラが必要(英国)

英国の科学・イノベーション局(Office of Science and Innovation: OSI)が、科学・イノベーション分野で世界に際立つ地位を保ち、高めるために、国家規模で必要な電子情報インフラ(e-infrastructure)を開発する必要を論じた報告書“Developing the UK’s e-infrastructure for science and innovation”を作成・公開しました。

この報告書は全体で6部構成となっており、

・データ・情報の生成
・保存とキュレーション
・検索とナビゲーション
・ヴァーチャルな研究コミュニティ
・ネットワーク、コンピュータ、ストレージ
・鑑定、認証、課金、ミドルウェアとDRM

の各領域ごとに報告書が作成されています。全体を通して、主に、データ・情報のライフサイクル全体(生成から蓄積・再利用まで)を支援する取り組み・ツールと、共同研究を可能にする仕組みの必要性が論じられています。

特に「保存とキュレーション」では、日本を含む各国のデジタルアーカイブに関する動向が紹介されています。このほかにも、図書館の役割について言及している部分や、英国図書館(BL)の事例を紹介している部分があります。

Developing the UK’s e-infrastructure for science and innovation
http://www.nesc.ac.uk/documents/OSI/index.html

February 08, 2007付けPeter Scott’s Library Blogの記事
http://xrefer.blogspot.com/2007/02/developing-uks-e-infrastructure-for.html