米・カルフォルニア州知事、全州民への無料オンライン学習サービス提供開始と州内公共図書館の施設改修・改善のための2億5,400万ドルの助成実施を発表

2022年9月12日、カルフォルニア州ウェブサイト内のカルフォルニア州知事のページで、州民に対する無料のオンライン学習サービス提供開始と、州内図書館の施設改修・改善のための2億5,400万ドルの助成実施が発表されました。

オンライン学習サービスでは、カルフォルニア州内の1,130の公共図書館のウェブサイトから24時間365日リアルタイムで、K-12(幼稚園から高校まで)のすべての科目の宿題を個別指導で支援するとしており、そのプログラムは英語、スペイン語、中国語、ベトナム語等で提供されると説明されています。また、成人が学習するためのスキル形成のためのリソースも提供され、作文補助や市民権に関する資料等が利用できるとしています。

また同時に、州内34郡172都市の公共図書館の施設改修・改善のために2億5,400万ドルの助成が実施されることも発表されています。これは、カルフォルニア州史上最大の公共図書館インフラへの投資である4億3,900万ドルの助成金プログラムの第1弾だとしています。発表の中では、「公立図書館は州内のコミュニティの中心であり、学習や発見、そして時に安全のためのハブである。」等の州知事の発言もあわせて紹介されています。

Governor Newsom Announces Free Online Tutoring Available to All Californians, $254 Million in Grants to Improve Libraries Across the State(Office of Governor, 2022/9/12)
https://www.gov.ca.gov/2022/09/12/governor-newsom-announces-free-online-tutoring-available-to-all-californians-254-million-in-grants-to-improve-libraries-across-the-state/

参考:
米国図書館協会(ALA)、上院が発表した2023年度歳出予算案に関する声明を発表:26年ぶりに図書館施設の改善へ支出
Posted 2022年8月5日
https://current.ndl.go.jp/node/46614

米国図書館協会(ALA)、米国の公共図書館の建設・改修に必要な費用の分析結果を発表
Posted 2021年5月26日
https://current.ndl.go.jp/node/44073

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)、2021年の年次会計報告書を公開:米国救済計画法に基づく1億7,800万ドルの支援等
Posted 2021年11月17日
https://current.ndl.go.jp/node/45189

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)、国内の図書館活動支援のために総額約1,820万ドルの助成を実施
Posted 2020年8月4日
https://current.ndl.go.jp/node/41659

米国議会図書館(LC)、同館の一次資料を用いて政治・立法・市民参加について学ぶK-12の児童・生徒向け教育用アプリ開発のための助成対象3団体を発表
Posted 2018年7月13日
https://current.ndl.go.jp/node/36327