2022年9月13日、凸版印刷株式会社が、古文書を解読するスマホアプリを開発したことを発表しました。
木版を用いて印刷されたくずし字資料に対応したAI-OCRと手書きの古文書に対応したAI-OCRを用いており、一般利用者でも、スマートフォンで撮影したくずし字資料をその場で解読できるサービスであると述べられています。
発表によると、2022年9月から、公益財団法人三井文庫や京都市歴史資料館、和洋女子大学等との連携のもと実証実験を開始しており、2023年1月にベータ版公開、3月に正式版の販売が予定されています。
凸版印刷、AI-OCRで古文書を解読するスマホアプリを開発( 凸版印刷株式会社, 2022/9/13)
https://www.toppan.co.jp/news/2022/09/newsrelease220913_1.html
参考:
凸版印刷株式会社、コンペティション「くずし字認識チャレンジ」を開催
Posted 2022年3月23日
https://current.ndl.go.jp/node/45835
凸版印刷、江戸期以前のくずし字を高精度でテキストデータ化する新方式OCR技術を開発
Posted 2015年7月3日
https://current.ndl.go.jp/node/28820
人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、AIくずし字認識アプリ「みを(miwo)」を公開
Posted 2021年8月30日
https://current.ndl.go.jp/node/44703
E2179 – AI技術を取り入れた「くずし字翻刻学習・指導システム」
カレントアウェアネス-E No.377 2019.10.10
https://current.ndl.go.jp/e2179
E2353 – みんなで翻刻:歴史資料の市民参加型翻刻プラットフォーム
カレントアウェアネス-E No.408 2021.02.18
https://current.ndl.go.jp/e2353
CA2015 – 動向レビュー:くずし字資料の解読を支援するデジタル技術 / 橋本雄太
カレントアウェアネス No.351 2022年03月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2015