九州大学、「3Dデジタル生物標本」1,400点以上をオンライン公開

2022年8月26日、九州大学が、「3Dデジタル生物標本」をオンライン公開したことを発表しました。

発表の中では、生物標本は研究上重要な役割を担っている一方、維持管理には多大なコストがかかり、標本の劣化や退色は免れられないこと、アクセスが困難であること等を指摘しています。

今回、同大学持続可能な社会のための決断科学センターの鹿野雄一特任准教授が開発したフォトグラメトリの手法を用い、水生生物を中心に1400点700種以上の生物標本の3Dモデルを公開したとあります。ほとんどがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BYの下提供されており、メタバースやバーチャルリアリティへの応用・利用が期待されると述べています。

世界に先駆けてリアルな「3Dデジタル生物標本」を1400点以上公開(九州大学, 2022/8/26)
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/802/

ffish.asia / floraZia.com(Sketchfab)
https://sketchfab.com/ffishAsia-and-floraZia/models

参考:
国立科学博物館、「剥製3Dデジタル図鑑“Yoshimoto 3D”」を公開
Posted 2022年4月1日
https://current.ndl.go.jp/node/45915

ウェブサイト「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」が公開:恐竜骨格のデジタルアーカイブや博物館のバーチャルツアー等を提供
Posted 2021年1月28日
https://current.ndl.go.jp/node/43121

CA2017 – 動向レビュー:文化機関における3次元計測・記録データの管理・公開の意義と課題 / 野口 淳
カレントアウェアネス No.351 2022年03月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2017