米・カリフォルニア大学バークレー校図書館とInternet Archive、テキスト・データ・マイニングを行う研究者が直面する法的・倫理的課題への対応に関するプロジェクトの実施を発表

2022年8月16日、米国のカリフォルニア大学バークレー校図書館とInternet Archiveが、全米人文科学基金(NEH)から約5万ドルの助成を受けて、プロジェクト“Legal Literacies for Text Data Mining – Cross Border”(LLTDM-X)を実施すると発表しました。

発表によると、外国が所持またはライセンスを保有しているコンテンツを扱う、または、国際的な共同研究を行う米国のデジタル人文学研究者がテキスト・データ・マイニングを実施する際に直面する、法的・倫理的課題への対応を支援するプロジェクトです。2020年6月に同校に設置された、Building Legal Literacies for Text Data Mining(Building LLTDM)の成果を踏まえたものであると述べられています。

課題への対応を支援する教材や組織をデザインすることを長期的な目標としており、円卓会議と関連調査・分析を通して、問題を明らかにし、研究者が対処するのを助ける手引きの抽出を行うとしています。

UC Berkeley Library and Internet Archive co-directing project to help text data mining researchers navigate cross-border legal and ethical issues(Berkeley Library Update, 2022/8/16)
https://update.lib.berkeley.edu/2022/08/16/uc-berkeley-library-and-internet-archive-co-directing-project-to-help-text-data-mining-researchers-navigate-cross-border-legal-and-ethical-issues/

Launching Legal Literacies for Text Data Mining – Cross Border (LLTDM-X)(Internet Archive Blogs, 2022/8/16)
https://blog.archive.org/2022/08/16/lltdmx/

参考:
米・カリフォルニア大学バークレー校図書館、テキスト・データ・マイニングのための法的リテラシーに関するオープン教育資源を公開
Posted 2021年8月4日
https://current.ndl.go.jp/node/44535

北米研究図書館協会(ARL)、米国におけるテキストデータマイニング(TDM)の役割とフェアユースに関するイシューブリーフを公表
Posted 2015年6月16日
https://current.ndl.go.jp/node/28684

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、学術図書館におけるテキスト・データ・マイニングに関連するサービスについてのホワイトペーパーを公開
Posted 2021年8月12日
https://current.ndl.go.jp/node/44579

E1623 – 図書館によるテキストマイニングの研究利用支援<文献紹介>
カレントアウェアネス-E No.269 2014.10.30
https://current.ndl.go.jp/e1623