米・ミシガン大学、1970年までに在籍したアフリカ系アメリカ人学生のデータベースを公開(記事紹介)

2022年6月20日付で、米・ミシガン大学が、アフリカ系アメリカ人学生のデータベースの公開に関する記事を掲載していました。

同学ベントレー歴史図書館(Bentley Historical Library)のアーカイブ資料や個人の体験談を通して大学における黒人の体験を記録し、理解することを目的として活動してきた“U-M African American Student Project”によるもので、記事によると1853年から1970年に同大学に在籍した5,800人を超える学生を記録しており、その取組の過程では隔離された住居や奴隷制度後の転居などの説得力のある話が明らかにされたとあります。このような包括的なデータベースはこれまで同大学には存在せず、また全米の大学でも非常に稀であるとしています。

同大学の歴史におけるアフリカ系アメリカ人学生の経験の多くが、制度上の障壁とそれを克服する決意とが組み合わさったものであり、データベースは、写真、物語、地図などのデータを提供することで文脈を与えるとしています。

U-M Black student database through 1970 is now public(University of Michigan, 2022/6/20)
https://record.umich.edu/articles/u-m-black-student-database-through-1970-is-now-public/

Database(African American Student Project)
https://africanamericanstudentproject.bentley.umich.edu/

参考:
フォーダム大学(米国)、ニューヨークのブロンクス地区のアフリカ系アメリカ人に関するオーラル・ヒストリーの音声データとその文字起こしを公開
Posted 2015年12月24日
https://current.ndl.go.jp/node/30299