「国立国会図書館法等の一部を改正する法律案」が成立:オンライン資料の収集対象について

2022年5月25日、「国立国会図書館法等の一部を改正する法律案」が、参議院本会議において可決され、成立しました。

国立国会図書館(NDL)は、私人がインターネット等で出版(公開)したオンライン資料(電子書籍・電子雑誌)について、これまでは無償かつ技術的制限手段(DRM)のないものに限定して収集を行っていました。

今回の改正法では、現在免除されている有償又はDRMが付されたオンライン資料についても、NDLへの提供を義務付けています。収集は2023年1月から開始されます。

オンライン資料の収集に関する国立国会図書館法の一部改正について(NDL, 2022/5/26)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2022/220526_01.html

国立国会図書館法等の一部を改正する法律案[PDF:448KB]
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2022/a1102_draft.pdf

議案審議経過情報(衆議院)
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DD5A1E.htm

本会議投票結果(参議院)
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/vote/208/208-0525-v004.htm

参考:
納本制度審議会、国立国会図書館に答申「オンライン資料の制度収集を行うに当たって補償すべき費用の内容について」を提出
Posted 2021年3月29日
https://current.ndl.go.jp/node/43686

オンライン資料の収集等に関する国立国会図書館法の一部改正が成立
Posted 2012年6月18日
https://current.ndl.go.jp/node/21118

E1464 – オンライン資料収集制度(愛称:eデポ)の開始
カレントアウェアネス-E No.242 2013.08.08
https://current.ndl.go.jp/e1464