国際図書館連盟(IFLA)、オンラインの読み聞かせに関する声明を発表

2022年4月5日、国際図書館連盟(IFLA)が、オンラインの読み聞かせに関する声明を発表しました。

発表の中では、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により、図書館が読み聞かせをオンラインで実施することが増えた一方、著作権者の許諾や補償金の支払いの要否に関する図書館向けの明確なガイドラインが無い場合があると指摘されています。

声明の中では、読み聞かせが子どものリテラシーのために重要な理由を示したうえで、政府に対して、読み聞かせを著作権による制限または著作権料の支払いの対象外とすること、案内を提供すること等を推奨しています。また、図書館・図書館関係機関に対する推奨事項として、政府と協力すること、読み聞かせの音声は限定的あるいは管理した上で配布を行うこと等が挙げられています。

IFLA releases statement on Online Storytimes(IFLA, 2022/4/5)
https://www.ifla.org/news/ifla-releases-statement-on-online-storytimes/

IFLA Statement on Online Storytimes(IFLA)
https://repository.ifla.org/handle/123456789/1900

参考:
オーストラリア著作者協会(ASA)ら、学校によるオンライン読み聞かせに関するポリシーの最新版を公開
Posted 2021年8月16日
https://current.ndl.go.jp/node/44597

オーストラリア図書館協会(ALIA)、公共図書館の分館が少額の年間使用料を支払うことで出版社がオンラインの読み聞かせでの絵本の利用を許可する取組(試行)に係る最初の四半期の報告書を公表
Posted 2021年5月31日
https://current.ndl.go.jp/node/44101