2022年1月20日、米国の教育省が、米国救済計画法（American Rescue Plan：ARP）に基づく補足的支援“Supplemental Support under American Rescue Plan”（SSARP）として、追加で1億9,800万ドルの助成を行うとアナウンスしていました。
コミュニティカレッジや地方の高等教育機関を主な対象としたものであり、発表の中では、新型コロナウイルス感染症の監視及び抑制のための実践や、学生の基本的なニーズへの対応などの5つの項目に利用することを推奨しています。
また、同日にガイダンスを公開し、学生の基本的なニーズへの対応について、許容される助成金の使用例等を案内しています。オープン教育資源（OER）のプログラムを開発したり、既存のOERプラットフォームとパートナーシップを結んだりすることを推奨し、その例としてウィスコンシン州のChippewa Valley Technical Collegeの取組を紹介しています。
これらの米国教育省のリリースに対して、米・SPARCが同日に記事を掲載し、既存のコースへのOER導入や新しいOERの作成に関する事例等を紹介し、パンデミックおよびパンデミック後におけるOERの導入を推奨していました。
Biden-Harris Administration Takes Actions to Support Students’ Basic Needs and Mitigate the Spread of COVID-19 at Colleges and Universities（U.S. Department of Education, 2022/1/20）
https://www.ed.gov/news/press-releases/biden-harris-administration-takes-actions-support-students%E2%80%99-basic-needs-and-mitigate-spread-covid-19-colleges-and-universities
Using Higher Education Emergency Relief Fund (HEERF) Institutional Portion Grant Funds to Meet the Basic Needs of Students [PDF：4ページ]
https://www2.ed.gov/about/offices/list/ope/heerf-support-basic-needs-final.pdf
Leveraging OER to Meet Student Basic Needs with COVID Relief Dollars（SPARC, 2022/1/20）
https://sparcopen.org/news/2022/leveraging-oer-to-meet-student-basic-needs-with-covid-relief-dollars/
参考：
E2431 – コロナ禍における米国の図書館支援政策
カレントアウェアネス-E No.422 2021.10.14
https://current.ndl.go.jp/e2431
