米・ミシガン大学出版局、オープンアクセス出版物に読者がアノテーションを付与する参加型プロジェクトを開始

2022年1月23日、米国のミシガン大学出版局は、同出版局が刊行するオープンアクセス(OA)出版物250タイトル以上に、読者がアノテーションを付与する参加型プロジェクト“UM Press Annotates”を開始すると発表しました。

読者が学術的な対話に参加できるようにする取組であり、ウェブアノテーションツールHypothesisで無料のアカウント登録を行えば参加できます。プロジェクトの参加者には、異なる視点の理解に努めること、敬意を持ったコミュニケーションを行うこと等を求めています。

また、同出版局はテーマを設けてOA出版物を共同で読み、アノテーションを付与するイベントを行うとしています。最初のテーマは“COVID 3.0”であり、発表の中では、コロナ禍の3年目を迎えるにあたり、Holly Jarman氏の論文“State Responses to the Covid-19 Pandemic: Governance, Surveillance, Coercion, and Social Policy.”にアノテーションをつけ、パンデミックの影響等について会話を行うことを呼び掛けています。

Read and Annotate with UM Press(University of Michigan Press, 2022/1/23)
https://blog.press.umich.edu/2022/01/read-and-annotate-with-um-press/

参考:
OPERAS、刊行後の人文・社会科学分野のオープンアクセス(OA)単行書に対するアノテーションツールを用いたオープンピアレビュー実験に関する最終レポートを公開
Posted 2020年3月2日
https://current.ndl.go.jp/node/40375