2021年10月26日に開催された第21回科学技術・学術審議会情報委員会の配布資料が、文部科学省のウェブサイトで公開されています。
配布資料の中には、800大学を対象に2021年5月18日から6月18日にかけて実施された、大学における論文処理費用(APC)支払の実態調査やハゲタカジャーナル等の「学術情報流通に係る懸念すべき事例」への対応状況アンケートの結果も含まれています。
APC支払については、状況を把握している、または把握予定と回答したのは国立大学が44%、公立大学は16%、私立大学は15%(全体で19%)であることや、把握方法、所管部署、2020年度の支払総額、支払状況を把握していない理由がまとめられています。学術情報流通に係る懸念すべき事例への対応について、対応を行っている、または行う予定と回答したのは国立大学が81%、公立大学は37%、私立大学は27%(全体で36%)であること、対応を実施する部署、取組の内容・事例がまとめられています。
また、教育活動を取り巻く動向・状況の変化に応じた、大学図書館に求められる役割・機能等を検討する「オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会」の設置に関する資料も掲載されています。
情報委員会(第21回) 配付資料(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu29/siryo/1418998_20211026.html
資料2-2_APC調査スタートアンケート集計結果[PDF:329KB]
https://www.mext.go.jp/content/20211028-mxt_jyohoka01-000018641_06.pdf
資料2-3_学術情報流通に係る懸念すべき事例への対応状況アンケート集計結果[PDF:405KB]
https://www.mext.go.jp/content/20211028-mxt_jyohoka01-000018641_07.pdf
資料3-1_情報委員会における下部組織の設置について(案)[PDF:50KB]
https://www.mext.go.jp/content/20211028-mxt_jyohoka01-000018641_08.pdf
資料3-2_科学技術・学術審議会 情報委員会 オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会の設置について(案)[PDF:99KB]
https://www.mext.go.jp/content/20211028-mxt_jyohoka01-000018641_09.pdf
参考:
科学技術・学術審議会情報委員会ジャーナル問題検討部会、報告書「我が国の学術情報流通における課題への対応について(審議まとめ)」を公表
Posted 2021年2月16日
https://current.ndl.go.jp/node/43292