2021年10月18日、フランス図書館員協会(ABF)が、“pass sanitaire”(衛生パス)への図書館での対応等についての調査結果を掲載しました。
“pass sanitaire”は、ワクチン接種証明や、PCR検査または抗原検査での陰性証明、検査での陽性判定から11日以上6か月以内である回復証明書等が該当します。フランスでは、2021年7月から一部を除き図書館への入館時に“pass sanitaire”の提示が義務付けられています。
調査は、ABFにより、9月15日から10月2日にかけて実施され、2,868件の回答が寄せられました。選択式の質問項目への回答の集計結果の他、自由記述への回答750件も併せて公開されています。
集計結果の抜粋の中では、回答者の多くは利用者と接する部門であるため“pass sanitaire”の影響を受けており、96%は市立図書館員であったと述べられています。また、人員の増強なく“pass sanitaire”の運用が開始したと90%が回答したことや、運用開始後に利用者とのトラブルが発生したと回答したのは約60%であったこと等がまとめられています。
[Sondage] Pass sanitaire en médiathèque : analyse et résultats(ABF, 2021/10/18)
https://www.abf.asso.fr/1/22/937/ABF/-sondage-pass-sanitaire-en-mediatheque-analyse-et-resultats
参考:
フランス、新型コロナウイルス感染症対策として図書館入館時にワクチン接種やPCR検査陰性等の証明“pass sanitaire”の提示が必要に:50人以上の滞在が可能な図書館等
Posted 2021年7月27日
https://current.ndl.go.jp/node/44484