2021年10月12日、米国議会図書館(LC)が、一次資料を用いた教育に関して85機関に合計約425万ドルを助成すると発表しました。
一次資料による教育に関する“Teaching with Primary Sources(TPS)”プログラムの一環として行われます。助成期間は2021年10月1日から2022年9月30日までです。発表によると、各機関への助成金額は、2021年5月の募集に応募した46機関は3万5,000ドルから10万ドル、その他の39機関はTPSの助成プログラム“Regional Grant Program”による2万5,000ドルです。
助成を受けた機関は、教育プログラムの提供、一次資料を基にした教材やツールの作成、調査研究の実施等を行う予定であるとあります。LCのオンラインコレクションを用いて、K-12(幼稚園から高校まで)の児童・生徒・教員、英語学習者、先住民コミュニティ、芸術家、服役中の大人、障害者等を対象に、地域の歴史・アクセシビリティ・ライティングといった分野に取り組むと述べられています。
Library Announces Teaching with Primary Sources Grant Recipients(LC, 2021/10/12)
https://www.loc.gov/item/prn-21-061/library-announces-teaching-with-primary-sources-grant-recipients/2021-10-12/
Teaching with Primary Sources Partner Program(LC)
https://www.loc.gov/programs/teachers/about-this-program/teaching-with-primary-sources-partner-program/
参考:
米国議会図書館(LC)、アメリカ詩人アカデミーの“Teach This Poem”シリーズに同館の一次資料を加えることを目的に2万ドルの助成を実施
Posted 2019年6月18日
https://current.ndl.go.jp/node/38377
米国議会図書館(LC)、一次資料(primary source)を活用したK-12の児童・生徒向け教育用ウェブアプリ2点を公開
Posted 2018年9月11日
https://current.ndl.go.jp/node/36642
米国議会図書館、同館の一次資料を用いて政治・立法・市民参加について学ぶK-12の児童・生徒向けの教育用ウェブアプリを公開
Posted 2017年11月20日
http://current.ndl.go.jp/node/35031
CA1943 – 動向レビュー:デジタルアーカイブコンテンツの児童・生徒向け教育への活用をめぐって:米国・欧州の動向を中心に / 古賀 崇
カレントアウェアネス No.338 2018年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1943