2021年10月6日、フランスの国民議会(Assemblée nationale、下院)で、図書館および公読書の発展に関する法案が全会一致により可決されました。同法案は、文化・情報・教育・研究・知識・娯楽への平等なアクセスを保証し、読書活動を推進するという地方公共団体の図書館の使命等に言及しています。
また、同日、書籍の経済を見直し、関係者間の公平性・信頼を強化する法案も全会一致で可決されました。同法案には、小売業者はいかなる場合でも書籍の配送サービスを無料で提供してはならず、文化・経済の担当大臣により定められた最低料金に則って価格を設定すること等が規定されています。
Adoption de 2 propositions de loi(Assemblée nationale, 2021/10/6)
https://www.assemblee-nationale.fr/dyn/actualites-accueil-hub/adoption-de-2-propositions-de-loi
Bibliothèques et développement de la lecture publique(Sénat)
http://www.senat.fr/dossier-legislatif/ppl20-339.html
※図書館および公読書の発展に関する法律の審議状況等をまとめたページです。
Conforter l’économie du livre(Sénat)
http://www.senat.fr/dossier-legislatif/ppl20-252.html
※書籍の経済を見直し関係者間の公平性・信頼を強化する法案の審議状況等をまとめたページです。
参考:
フランス図書館員協会ら、元老院に提出された図書館および公読書の発展に関する法案に対する意見を発表
Posted 2021年5月21日
https://current.ndl.go.jp/node/44038