2021年8月3日、一般社団法人日本私立大学連盟は、提言『ポストコロナ時代の大学のあり方~デジタルを活用した新しい学びの実現~』(2021年7月付け)を公表しました。
同提言は、デジタルを活用した新たな学びの可能性を示すとともに、その実現に必要な大学設置基準の見直し、質保証のあり方等について、私立大学の考えを提示したものと位置付けられています。
同提言には、図書館や図書館司書への言及も含まれています。「2(1)③校舎等施設、校地面積、校舎の面積等【中長期的に検討が必要な課題】」では、オンライン授業の活用により、空間・時間から相当な部分で解放されるとし、現行の大学設置基準の第八章(校地、校舎等の施設及び設備等)はこれからの時代に適合しないと述べています。その上で、施設及び備品に係る規定の削除を提案しており、その中には「図書等の資料及び図書館」に係る規定も含まれています。
また、「2(1)⑤専任教員・職員の定義、役割【中長期的に検討が必要な課題】」では、教員及び職員の定義・職能・役割に関する基準を明文化すべきであるとし、図書館司書についても、「基準で想定されている専門的職員(第38条3)である司書は図書館機能の多様化に伴って、図書館職員に求められる能力も多様化したため、形骸化している」と言及しています。
提言『ポストコロナ時代の大学のあり方~デジタルを活用した新しい学びの実現~』の公表/記者懇談会の開催、実現活動等(8/13更新)(一般社団法人日本私立大学連盟, 2021/8/3付け、2021/8/13更新)
https://www.shidairen.or.jp/topics_details/id=3330
ポストコロナ時代の大学のあり方~デジタルを活用した新しい学びの実現~(概要)[PDF:2ページ]
https://www.shidairen.or.jp/files/user/20200803postcorona%20summary.pdf
ポストコロナ時代の大学のあり方~デジタルを活用した新しい学びの実現~ [PDF:28ページ]
https://www.shidairen.or.jp/files/user/20200803postcorona.pdf