2021年7月14日、韓国国立中央図書館(NLK)が、オンライン資料の納本に係る相談窓口を、京畿道・坡州出版都市に所在する「知恵の森」の1階に設置したと発表しています。「知恵の森」は、出版都市文化財団が、出版関係の企業が集まる坡州出版都市に開設した読書施設です。
韓国においては、2016年の図書館法改正でISBNやISSNが付与されたオンライン資料が納本対象になったものの2020年末時点での納本率が低い状況であることから、坡州出版都市に立地する出版社に対し、オンライン資料の納本の重要性を知らせ、納本に関する相談を受けるために設置したものです。
設置期間は2021年12月末までの毎週水曜日で、NLKの資料収集課の職員2人が常駐し、オンライン・オフラインでの納本に関する相談や、納本システム(書誌情報流通支援システム)の活用教育等といった支援を行うとしています。また、出版文化財団と連携しての電子書籍の納本説明会を開催することなどにより、出版界を対象とした電子書籍の納本への理解を向上させるための広報・周知を行う計画です。
국립중앙도서관, 이달 파주출판도시 지혜의숲 1층에 책받음지원센터 개설(国立中央図書館、今月から坡州出版都市知恵の森1階に図書受付支援センターを開設)(NLK,2021/7/14)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&page=1&viewCount=9&id=39544
국립중앙도서관 책받음지원센터 운영안내(国立中央図書館図書受付支援センター運営案内)(出版都市文化財団,2021/7/14)
http://www.pajubookcity.org/Board/CustomBoardDetail?ID=2698&PagingParms=BoardClsfCd=notice
関連:
進化する図書館 本の価値を再認識(KOREA.net,2014/6/11)
https://japanese.korea.net/NewsFocus/Culture/view?articleId=119879
※「知恵の森」の紹介記事です。
参考:
韓国国立中央図書館(NLK)、納本・保存されている電子ジャーナルを確認できる「電子ジャーナルアーカイブ」を公開
Posted 2019年5月7日
https://current.ndl.go.jp/node/38112
E1836 – オンライン資料の納本制度の現在(4)韓国
カレントアウェアネス-E No.310 2016.09.01
https://current.ndl.go.jp/e1836
E1984 – ボーンデジタル資料の法定納本政策や実務に関する調査
カレントアウェアネス-E No.339 2017.12.21
https://current.ndl.go.jp/e1984