韓国・ソウル特別市教育庁、コロナ禍により苦境にある零細書店を支援する「図書館と近所の書店のネットワーク事業」を開始:同庁所管の図書館および生涯学習館による共生プロジェクト

2021年5月31日、韓国・ソウル特別市教育庁が、同庁所管の図書館および生涯学習館による共生プロジェクト「図書館と近所の書店のネットワーク事業」を6月から開始すると発表しています。

同庁所管の図書館および生涯学習館がコロナ禍により苦境にある書店とネットワークを構築し、書店が実施するプログラムの支援、施設利用による書店への賃料の支払い、図書の購入、といった形式で、零細書店の運営を支援するものです。2021年は鍾路図書館・開浦図書館など12館を中心に行われます。

書店が実施するプログラムの支援事業では、著名な書評家から書評の書き方を学ぶ講座(江南図書館・チェインア書店)、デザイナーによる初心者のためのイラストレーター講座(龍山図書館・解放村独立書店)、ミニマリスト(銅雀図書館・大陸書店)・ブックデザイナー(龍山図書館・解放村独立書店)・絵本作家(永登浦生涯学習館・絵本レストラン)による講演などが6月・7月に開催されます。

도서관 동네책방 상생프로젝트 운영(図書館と近所の書店共生プロジェクト運営)(ソウル特別市教育庁,2021/5/31)
https://enews.sen.go.kr/news/view.do?bbsSn=171796

参考:
韓国・ソウル図書館、新型コロナウイルス感染症の流行の長期化をうけ、ソウル地域の中小出版社・書店の支援を目的に図書の購入を公募
Posted 2020年8月7日
https://current.ndl.go.jp/node/41692

韓国・文化体育観光部、地方公共団体等に対し、公共・学校図書館等での図書購入時に地域の書店を優先するよう勧告:新型コロナウイルス感染症の影響で経営難に陥っている地域書店の支援も意図
Posted 2020年3月17日
https://current.ndl.go.jp/node/40514