香港中文大学図書館が開催した中国古典籍のOCRコンテスト(記事紹介)

台湾・中央研究院デジタル文化センターは、2021年5月5日付けのお知らせで、香港中文大学図書館が開催した中国古典籍のOCRコンテスト「中国古籍文字自動識別挑戦2021」(2021 Chinese Classic Text OCR Challenge)において優勝したことを報告しています。

同コンテストは、2021年3月、10日間にわたりオンラインで開催されました。毎日アップロードされる50枚の古典籍画像に対し、各チームでOCR処理を行った上、一時間以内に認識結果をアップロードするという手順で行われました。文字及びレイアウト認識の正確性が評価対象であり、同センターのチームが91%の認識率で優勝しました。

参加チームの総数は、中国大陸から13チーム、香港から5チーム、台湾から4チーム、米国から1チームの計23チームであり、所属でみた内訳では、学界関係が13チーム、ビジネス界関係が6チーム、その他が4チームでした。全参加チームのうち、90%以上の認識率であったのは同センターのチームのみでした。

【獲獎公告】本中心「中國古籍文字自動識別挑戰2021」奪冠 準確率高達91%(中央研究院数位文化中心, 2021/5/5)
https://ascdc.sinica.edu.tw/news/4745

関連:
2021 Chinese Classic Text OCR Challenge(香港中文大学図書館)
http://dsprojects.lib.cuhk.edu.hk/en/2021-chinese-ocr-challenge/
※「中国古籍文字自動識別挑戦2021」のイベントページ(英語版)です。

参考:
人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、近代日本の文書のためのOCRシステム“Kindai OCR”を公開
Posted 2020年8月11日
https://current.ndl.go.jp/node/41713