Google Scholar、著者プロフィールページに「公開アクセス」欄を追加:研究助成機関の情報に基づきオープンアクセス(OA)義務対象の論文を表示

2021年3月23日、Google Scholarは、著者のプロフィールページに“Public Access”(公開アクセス)欄を追加したことを発表しました。

「公開アクセス」欄は、論文のオープンアクセス(OA)義務について、追跡・管理を行う目的で設置されました。研究助成機関が助成要件としてOAを義務化している論文の著者について、プロフィールページにOA義務の遵守状況・書誌情報・研究助成機関名等が一覧表示されます。OA化済の論文については、出版社・機関リポジトリ・分野リポジトリ等で公開された該当のOA論文へのリンクが表示されます。

著者は自身の「公開アクセス」欄の論文リストの更新や訂正を行うことができるほか、Googleドライブに自らPDFファイルをアップロードして公開することも可能です。

Track and manage your public access mandates(Google Scholar Blog,2021/3/23)
https://scholar.googleblog.com/2021/03/track-and-manage-your-public-access.html

Google Scholar Profiles Public Access(Google Scholar)
https://scholar.google.com/intl/en/scholar/citations.html?1#publicaccess

参考:
CHORUS、機能拡張によりCHORUSダッシュボード・サービスでCrossrefの資金助成機関識別子Funder IDを持つ全てのDOIレコードを提供
Posted 2019年11月21日
https://current.ndl.go.jp/node/39562

CA1959 – CHORUSダッシュボード・サービスと千葉大学附属図書館での取り組み / 高橋 菜奈子, 千葉 明子
カレントアウェアネス No.341 2019年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1959

CA1903 – 動向レビュー:研究助成機関によるオープンアクセス義務化への大学の対応―英国の事例― / 花﨑佳代子
カレントアウェアネス No.332 2017年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1903