2021年3月15日、国際図書館連盟(IFLA)の図書館理論・調査分科会(LTR)は、図書館情報学教育の国際的な質保証等に関するワーキンググループ“Building Strong Library and Information Science Education”(BSLISE)が2021年2月付で作成した「図書館情報学専門職教育プログラムのためのガイドライン」草案を公開し、図書館情報学のコミュニティに対してフィードバックを募集していることを発表しました。
BSLISEは、IFLAの教育・研究分科会(SET)、発展途上国における図書館情報学教育に関する特別研究グループ(LISEDC SIG)、LTRの共同イニシアティブとして2016年に設立されました。BSLISEは、図書館情報学教育プログラムの枠組みの設定、教育の質の計画・開発・評価に対する支援、図書館情報学専門職の実践と継続開発の必要な知識分野を特定等を目的として、同ガイドラインの策定を進めています。
IFLAによる同ガイドラインは、2000年の大幅改訂を経て、2012年に21世紀の図書館情報サービスの発展を反映させるため、コア・カリキュラムの要件へ「先住民の知識パラダイムの認識」を追加するなどの改訂が行われています。BSLISEが公開中のガイドライン草案には、2021年3月31日を期限として、オンライン上のフォームからフィードバックを回答することができます。
Guidelines for Professional Library and Information Science (LIS) Education Programmes – Request for feedback(IFLA,2021/3/15)
https://www.ifla.org/node/93758
Guidelines for Professional Library and Information Science (LIS) Education Programmes – Request for feedback(IFLA,2021/3/16)
https://www.ifla.org/node/93760
LIS Education Guidelines(BSLISE)
https://bslise.org/lis-education-guidelines/
IFLA Guidelines for Professional Library and Information Science (LIS) Education Programmes DRAFT [PDF:14ページ](BSLISE,2021/2/3)
https://lisedu.files.wordpress.com/2021/02/lisepguidelines-consult-draft.pdf
参考:
IFLAによる図書館情報学専門職教育プログラムのためのガイドライン、邦訳版公開
Posted 2013年8月13日
https://current.ndl.go.jp/node/24144
IFLA、図書館/情報教育プログラムのためのガイドラインの2012年改訂版を公開
Posted 2013年1月15日
https://current.ndl.go.jp/node/22701
CA1621 – 研究文献レビュー:公共図書館職員の養成教育と継続教育 / 大谷康晴
カレントアウェアネス No.290 2006年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1621