米国議会図書館(LC)の写真コレクション“Anthony Angel Collection”(記事紹介)

2021年1月28日付で、米国議会図書館(LC)が、同館が所蔵する、米国の写真家Angelo Rizzutoが撮影した写真のコレクション“Anthony Angel Collection”に関する記事を、ブログで公開しました。

同コレクションは、1949年から1967年に撮影された、ニューヨークの写真等約60,000枚の写真により構成されており、約1,400枚の自由利用可能な画像がオンラインで公開されています。

記事の中では、同コレクションの組織化・記述を行ったプロジェクトについて紹介されています。コレクションには、コンタクトシート(写真の縮小版一覧)、印刷された写真、ネガフィルム、小冊子等が含まれており、撮影者であるAngelo Rizzutoによる記述が不足しているため、研究者向けの記述や検索システムの整備のためには課題があったと述べられています。

印刷された写真については、同館の職員により、キャプションカード等の補足資料や、明確に日付が記録されたコンタクトシート、写っている道路標識、車のメーカーとモデル、服装等から、写真に収められた場所や主題、日付の特定、タイトル付与等が行われました。また、コンタクトシートとネガフィルムについては、日付は記録されていたものの、画像の識別等に必要なフレーム番号(frame numbers)がコンタクトシートに記録されていなかったため、職員が番号を付与し、コンタクトシートとネガフィルムを対応付けるガイドを作成したこと等に言及されています。

Ready for Research: the Anthony Angel Collection
https://blogs.loc.gov/picturethis/2021/01/ready-for-research-the-anthony-angel-collection/?loclr=eaptb

参考:
Photogrammar:米国FSA-OWIプロジェクトで撮影された写真17万点に新たな命を吹き込むイェール大学の取り組み
Posted 2014年9月4日
https://current.ndl.go.jp/node/26949