2020年11月11日、京都大学図書館機構が、京都大学貴重資料デジタルアーカイブにおいて、附属図書館所蔵の「大惣本」からの70タイトルをデジタル化公開したと発表しています。
大惣本は、江戸中期から明治中期まで名古屋で営業した貸本屋、大野屋惣八店(大惣)の旧蔵書で、明治時代に廃業するにあたり、その蔵書は、帝国図書館(現・国立国会図書館)、東京帝国大学、京都帝国大学、高等師範学校(現・筑波大学)等によって買い上げられました。
京都大学で所蔵する大惣本は、3,667部、1万3,081冊で、内容は仏教・神道・医学・天文学など多岐にわたり、特に浮世草子・歌舞伎・浄瑠璃の脚本などの江戸文学書が質量ともに優れていると紹介されています。
そのうち、今回は、国文学研究資料館の「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」でデジタル化された70タイトルが公開されたものです。
京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 附属図書館所蔵「大惣本」から70タイトルを電子化・公開しました(京都大学図書館機構,2020/11/11)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1387662
附属図書館所蔵「大惣本」から70タイトルを電子化・公開しました(京都大学貴重資料デジタルアーカイブ,2020/11/11)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/news/2020-11-11-0
大惣本(京都大学貴重資料デジタルアーカイブ)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/collection/daiso
関連:
大野屋惣八(大惣)(国立国会図書館電子展示会「蔵書印の世界」)
https://www.ndl.go.jp/zoshoin/collection/05.html