米国国立医学図書館(NLM)、表示形式等に関わるPubMedの機能改善を実施:旧PubMed(Legacy PubMed)は2020年10月31日に閉鎖

2020年10月6日、米国国立医学図書館(NLM)は、同館の提供する生物医学文献の無料データベースPubMedに機能改善を実施したことを発表しました。

2020年5月の新システム運用開始以降に、ユーザーから寄せられたリクエストに基づいて以下のような機能改善が実施されました。

・検索結果一覧画面のサイドバーに日付の範囲指定の可能なフィルターの追加
・My NCBIログイン時の検索結果一覧画面における検索語ハイライト機能の有効化
・文献管理ソフトに連携可能なPubMed形式のテキストファイルやPMID(PubMed ID)のリストを検索結果一覧として表示するオプションの追加
・検索結果一覧画面におけるスニペット表示・非表示の切替
・検索結果のソートキーのオプションとして刊行物名・第一著者の追加
・検索語句の検索クエリへの変換状況、無効な構文やタグの警告など検索詳細(Search Details)画面の表示内容の充実
・検索結果一覧画面への関連情報リンクの表示(一覧の表示形式がAbstractの場合のみ)

また、システムリニューアル後も運用が維持されていた旧PubMed(Legacy PubMed)が2020年10月31日に閉鎖されることを合わせて発表しています。

NLMは、RESTful APIの提供、臨床医学領域の文献検索を想定した検索機能“Clinical Queries”のプラットフォーム更新など、今後もPubMedの機能開発を継続して実施する予定です。

PubMed Updates and Retirement of the Legacy Site. NLM Tech Bull. 2020 Sep-Oct;(436):e6.
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/so20/so20_pubmed_update.html

PubMed
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/

Legacy PubMed
https://pmlegacy.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

参考:
米国国立医学図書館(NLM)、“New PubMed”を基本システムとして運用開始
Posted 2020年5月21日
https://current.ndl.go.jp/node/40995