米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)の2020年8月19日付のお知らせで、独・マックスプランク協会とAIP Publishingの複数年にわたる“Read and Publish”契約締結が発表されています。
この契約により、同協会傘下の責任著者(corresponding authors)による論文がAIP Publishing所有の学術誌で掲載される場合、出版後即時にオープンアクセス(OA)となります。OA出版費用は同協会のMax Planck Digital Library(MDPL)が負担し、著者への論文処理費用(APC)の請求は行われません。
また、同研究所の研究者は、AIP Publishingが出版した学術誌のコンテンツを初号から利用可能となります。
Max Planck Society Enters Multi-Year Read and Publish Agreement with AIP Publishing(AIP Publishing, 2020/8/19)
https://publishing.aip.org/about/news/max-planck-society-enters-multi-year-read-and-publish-agreement-with-aip-publishing/
参考:
CA1977 – 動向レビュー:学術雑誌の転換契約をめぐる動向 / 尾城孝一
カレントアウェアネス No.344 2020年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1977
ゴールドオープンアクセス(OA)誌で出版されたドイツの研究成果物に関する論文処理費用(APC)負担モデルの比較分析(文献紹介)
Posted 2020年3月11日
https://current.ndl.go.jp/node/40463
文献分析に基づくドイツのオープンアクセス(OA)状況に関する調査(文献紹介)
Posted 2019年5月14日
https://current.ndl.go.jp/node/38152
F1000と独・Max Planck Digital Library、オープンアクセス(OA)出版について合意
Posted 2018年12月5日
http://current.ndl.go.jp/node/37160