米国ミネソタ・ドゥルース大学図書館の副館長、リトウィン(Rory B. Litwin)氏のブログ“Library Juice”に掲載された“The Central Problem of Library 2.0: Privacy”(Library2.0の核心の問題: プライバシー)が、米国の図書館系ブログを中心に注目を集めています。
リトウィン氏は、1996年からウェブにかかわり、MySpaceなどのソーシャルネットワーキングサービスにも積極的に参加しているのですが、その経験から、Web2.0やLibrary2.0として構想されているサービスが、プライバシーを軽視しがちな傾向にある点を指摘しています。
Web2.0やLibrary2.0といったサービスは、個人の情報を(友人に限定する機能があるとはいえ)他人に開示することを前提としています。このような「見る/見られる」サービスに対し、伝統的な図書館は「他人に見られずに私的に読む」サービスを提供し、またかたくなにその権利を守ろうとしてきました。このような「プライバシー」の扱いについて、Library2.0に親和的な若い世代だけでなく、伝統的な価値に親和的な年配の世代も含めて、十分に議論する必要性があるとしています。
The Central Problem of Library 2.0: Privacy – Library Juice
http://libraryjuicepress.com/blog/?p=68