2020年7月30日、米国のハーバード大学ホートン図書館が、2020年度(学年度)は、アフリカ系アメリカ人に関する資料に焦点を当て、デジタル化を実施することを発表しました。同プロジェクトに注力するため、2020年度はその他のデジタル化プロジェクトを全て一時停止するとしています。
デジタル化作業により、アフリカ系アメリカ人の歴史に関するオンラインのコレクション“Slavery, Abolition, Emancipation, and Freedom: Primary Sources from Houghton Library”が作成される予定です。また、デジタル化を行う資料の候補には奴隷の売渡証や、奴隷制度廃止論者の手紙、会議の議事録、写真等が含まれています。
発表によると、2021年の夏には、同コレクションのウェブページが作成され、資料の説明やコレクションにおける主要な黒人の作家の伝記、メタデータ等が提供される予定です。
This year, a single digitization focus at Houghton(The Harvard Gazette, 2020/7/30)
https://news.harvard.edu/gazette/story/2020/07/houghtons-2020-21-digitization-focus-black-american-history/
参考:
反人種差別としてのデジタル化対象選定基準(文献紹介)
Posted 2019年8月20日
https://current.ndl.go.jp/node/38828
ミネソタ大学図書館、CLIR「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」から助成金を得て、同館所蔵のアフリカ系アメリカ人の歴史と文化を代表する資料のデジタル化に着手
Posted 2016年1月12日
https://current.ndl.go.jp/node/30419