スイスの学術出版物アーカイブSONAR、国内の中小規模の高等教育機関を想定した機関リポジトリサービスを近日中に提供開始

2020年7月3日、スイスの学術出版物アーカイブSONAR(Swiss Open Access Repository)は、国内の中小規模の高等教育機関を想定した機関リポジトリサービスの提供をまもなく実施することを発表しました。

SONARは、スイスの公的研究機関所属の研究者による出版物の収集・促進・保存を目的として、西部スイス図書館ネットワーク“RERO”等のコンソーシアムによって運営されるプロジェクトです。スイス国内の機関リポジトリ・分野リポジトリのコンテンツやメタデータを集約するアグリゲータとしての機能と、集約したコンテンツを国内の機関リポジトリやGoogle Scholarをはじめとした学術文献検索エンジン等に発信する機能を担っています。

SONARが初めて提供する機関向けの機関リポジトリ提供サービスは、REROを中心に構築が進められています。複数機関で共有して使用し、共通の検索インタフェースや登録ポリシー等を備えた“Shared portal”と機関独自にカスタマイズされたポリシー等の設定が可能な“Dedicated portal”の2種類のサービスの準備が進められています。“Shared portal”は2020年7月中に、“Dedicated portal”は2020年後半に提供される予定です。

Institutional Repository as a Service, by RERO: variants and scope(SONAR,2020/7/3)
https://sonar.ch/post/iraas_service/

関連:
Institutional Repository as a Service(SONAR,2020/5/26)
https://sonar.ch/iraas/

参考:
オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、2020年6月25日から次期JAIRO Cloud(WEKO3)のβテストを実施
Posted 2020年6月10日
https://current.ndl.go.jp/node/41171

オープンソースのリポジトリソフトウェアHykuを用いた機関リポジトリサービス開発プロジェクトが米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)の研究助成を獲得
Posted 2019年8月8日
https://current.ndl.go.jp/node/38762

スイスの図書館ネットワーク、480万レコードをWorldCatに提供
Posted 2009年12月22日
https://current.ndl.go.jp/node/15526