ルクセンブルク国立図書館(BnL)、デジタル資料の長期保存のための永続的識別子サービス“Persist.lu”の提供を開始

2020年7月1日、ルクセンブルク国立図書館(BnL)は、ルクセンブルクのデジタル資料の保存を行うための、URIフォーマットであるArchival Resource Key (ARK)に基づいた永続的識別子サービス“Persist.lu”の提供を開始したことを発表しました。

ARKの使用により、2020年にシステム内に保存されたデジタルコンテンツは、プラットフォーム等における変更や提供停止によらず、2040年まで検索可能です。また、同国内の各機関は、一定の条件を満たせば、同サービスに直接アクセスして独自のARK識別子を作成できます。最初の連携先および提供先としては、ルクセンブルク国立公文書館が挙げられています。

発表によると、資料の保存というBnLの法的使命や、ボーンデジタル資料およびデジタル化資料の長期保存戦略、同国内のデジタル資料の永続的かつ迅速なアクセスの保証等が背景にあります。また、ARKの作成と使用により、URLが持つ変化しやすいという性質を克服できるとしています。

Lancement de Persist.lu – identifiants uniques pour les publications luxembourgeoises(BnL, 2020/7/1)
https://bnl.public.lu/fr/actualites/communiques/2020/juillet/persist.html

Persist.lu(BnL)
https://info.persist.lu/en/
https://info.persist.lu/fr

参考:
DataCite、既存の永続的識別子(PID)関連サービスの発見性向上のためのレジストリ“PID Services registry”を公開
Posted 2020年7月1日
https://current.ndl.go.jp/node/41391

FREYA project、永続的識別子選択のためのガイドを公開:フィードバックを募集中
Posted 2020年6月11日
https://current.ndl.go.jp/node/41195

Open Preservation Foundationに、ルクセンブルク国立図書館(BnL)が加盟
Posted 2018年12月18日
https://current.ndl.go.jp/node/37247