SCOAP3、単行書のオープンアクセス化のためのパイロット事業を開始

2020年6月29日、SCOAP3が、既刊の単行書のオープンアクセス(OA)化のためのパイロット事業の開始を発表しています。

SCOAP3の運営協議会(Governing Council)によって設立されたワーキンググループによる分析を受けて開始されたもので、高エネルギー物理学(HEP)、および、測定機・検出器工学や加速器物理学といった関連分野の大学レベルの教科書といった既刊の単行書のOA化を目的としています。

SCOAP3のOpen Books Working Groupでは、78の関連タイトルを選び、これらの単行書のOA化を実施できる事業者選定の調達を欧州原子核研究機構(CERN)に委託しています。調達の結果は2020年夏には発表され、2021年初頭には最初の単行書がOA化される予定です。

SCOAP3 for Books pilot project started(SCOAP3,2020/6/29)
https://scoap3.org/scoap3-for-books-pilot-project-started/

参考:
SCOAP3、2022年までの3年間の期間延長を発表
Posted 2019年11月7日
https://current.ndl.go.jp/node/39453

CA1907 – 動向レビュー:欧州における単行書のオープンアクセス / 天野絵里子
カレントアウェアネス No.333 2017年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1907