2020年7月26日、日本学術会議史学委員会の科学・技術の歴史的理論的社会的検討分科会の主催により、日本学術会議公開シンポジウム「学術研究と科学技術基本法―その科学史技術史的検討」が開催されます。
同シンポジウムはビデオ会議サービスZoomを利用したオンライン方式で開催されます。科学技術基本法の法制化から25年が経過し、第6期科学技術基本計画の決定に先駆けて、同法に「科学技術の振興」に加えて「イノベーション創出」を明示する、また「人文科学のみに係るものを除く」とする規定を削除するなどの「改正」が、今次国会で審議される情勢を背景に、科学・技術政策と「学術研究」との相関、「学術研究」固有の意義、また「学術研究」がこれまでたどってきた道筋をふりかえりつつ、学術研究体制の今後のあり方について科学史技術史の側から多面的に検討する機会として企画されています。
参加費は無料ですが、2020年7月24日の17時までに電子メールで参加申し込みする必要があります。主なプログラムは以下のとおりです。
・開催にあたって
佐野正博氏(日本学術会議第一部会員、明治大学経営学部教授)
・学術にとってのイノベーションとは何か―基本法「改正」の論点との関連で
兵藤友博氏(日本学術会議連携会員、立命館大学名誉教授)
・ポスト冷戦期日本の科学技術政策をどう捉えるか
綾部広則氏(早稲田大学理工学術院教授)
・科学技術基本法「改正」と大学の教育研究システム
高橋智子氏(中央大学法学部教授)
・科学技術基本法「改正」と人文・社会科学
中村征樹氏(日本学術会議連携会員、大阪大学全学教育推進機構准教授)
・コメント
隠岐さや香氏(日本学術会議連携会員、名古屋大学大学院経済学研究科教授)
・全体討論
公開シンポジウム 「学術研究と科学技術基本法―その科学史技術史的検討」(日本学術会議)
http://www.scj.go.jp/ja/event/2020/291-s-0726.html
参考:
日本学術会議、提言「第6期科学技術基本計画に向けての提言」を公表
Posted 2019年11月7日
https://current.ndl.go.jp/node/39457
【イベント】日本学術会議公開シンポジウム「欧州一般データ保護規則(GDPR)に対する日本の学術界の対応」(3/27・東京)
Posted 2019年3月19日
https://current.ndl.go.jp/node/37821