2020年5月29日、ニュージーランド政府のマーティン(Tracey MARTIN)内務大臣は、COVID-19からの経済的回復の一環として、公共図書館によるコミュニティ・求職者支援のために大規模な予算措置を講じたことを発表しました。
4年間で6,000万ニュージーランドドルを超える予算が割り当てられており、具体的な使途として以下を挙げています。
・利用者へのより多くの支援提供、読書・デジタルリテラシーの向上支援が行えるよう、公共図書館司書への資金援助及びその技能向上に2年間で3,000万ニュージーランドドル
・ニュージーランド国立図書館のサービス“Aotearoa People’s Network Kaharoa”が提供する公共インターネットサービスを公共図書館全てに拡大するために4年間で400万ドル
・国立図書館が図書館に提供している購読型サービスについて、支払いを無料とすることにより図書館サービス維持を支援するために2年間で1,150万ドル
・現在特に必要とされている、学校や若年層を対象とした専門的な図書館サービスに4年間で1,330万ドル
・ニュージーランドの作家を対象とする公共貸与権基金の20%の増加
Libraries to help with jobs and community recovery(Beehive.govt.nz, 2020/5/29)
https://www.beehive.govt.nz/release/libraries-help-jobs-and-community-recovery
関連:
Summary of Initiatives in the COVID-19 Response and Recovery Fund (CRRF) Foundational Package(The Treasury New Zealand, 2020/5/29)
https://treasury.govt.nz/publications/summary-intiatives/summary-initiatives-crrf-budget2020
※ニュージーランド政府によるCOVID-19対策のための予算措置の概要がまとめられており、上記予算措置についても“New Zealand Libraries Partnership Programme”として記載されています。
参考:
オーストラリア図書館協会(ALIA)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための休館等により収入が減少している図書館職員を支援するための救援基金を設立
Posted 2020年4月2日
https://current.ndl.go.jp/node/40679