2020年4月20日、韓国国立中央図書館(NLK)が、公共図書館の貸出データをもとに分析した、リンドグレーン記念文学賞受賞者関連作品の最近3年間の貸出状況に関する調査結果を発表しました。4月23日の「世界本の日」や、2020年の同賞を、韓国の絵本作家ペク・ヒナ氏が受賞したことをうけてのものです。
ペク氏の作品や、韓国語で出版された232点の作品を対象に、公共図書館用のビックデータ分析プラットフォーム“도서관 정보나루”の公共図書館1,003館の貸出データ56万8,735件を用いて分析したものです。
同賞受賞作品の中ではペク氏の『알사탕(あめだま)』が最も多く貸出されており、続いて『수탕 선녀님(天女銭湯)』, 『이상한 엄마(天女かあさん)』, 『달 샤베트(月のシャーベット)』, 『이상한 손님(ちょっと変わったお客様)』と8位まで同氏の作品が続きます。
韓国以外のものでは、ヴェルナー・ホルツヴァルト/ヴォルフ・エァルブルッフ『うんちしたのはだれよ!』が最も貸出され、モーリス・センダック『まよなかのだいどころ』、ルース・クラウス『うちがいっけんあったとさ』と続きます。
また、性別・年齢別貸出分析結果として、ペク氏の作品は7歳の女の子に最も人気があり、7歳の男の子、8歳の女の子、6歳の女の子と続きます。
3月31日にペク氏の受賞が発表されたことで、同氏の作品の貸出が急上昇したことも紹介されています。
백희나 작가의 가장 인기있는 작품은 구름빵 말고 알사탕(ペク・ヒナ氏の最も人気がある作品は『ふわふわくもパン』でなく『あめだま』)(NLK, 2020/4/20)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=36712&schBcid=normal0302
関連:
2020年リンドグレーン記念文学賞受賞者決定(国際子ども図書館)
https://www.kodomo.go.jp/info/child/2020/2020-056.html
参考:
韓国国立中央図書館(NLK)、公共図書館948館の貸出データをもとに分析した2019年の貸出状況に関する調査結果を発表
Posted 2019年12月24日
https://current.ndl.go.jp/node/39822