2020年2月14日、米国国立医学図書館(NLM)は、同館が整備する医学件名標目表(MeSH)の補足用語(Supplementary Concept Record)として、前日13日に“COVID-19(「新型コロナウイルス感染症」)”を追加したことを発表しました。
これは世界的に感染が拡大している「2019新型コロナウイルス(2019-nCoV)」によって引き起こされる疾患に対して、世界保健機関(WHO)が“Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)”と公式に命名したことに対応するものです。新たに追加された補足用語“COVID-19”は、“Coronavirus Infections(「コロナウイルス感染症」)”と“Pneumonia, Viral(「ウイルス性肺炎」)”の2つの定義語(Descriptors)に対応しています。
NLMは「2019新型コロナウイルス」に関する文献は、MeSHの補足用語として2020年1月14日に追加されたウイルスの別名“severe acute respiratory syndrome coronavirus 2(SARS-CoV-2)”でも索引付けされていることを発表しています。また、「2019新型コロナウイルス」及びウイルスによる感染症に関する文献をPubMed上で検索する場合には、公開直後で巻号やページの定まっていない“ahead of print”の最新文献も含まれるように、暫定的な検索式として「2019-nCoV OR COVID-19 OR (wuhan[tiab] AND coronavirus[tiab])」の使用を推奨しています。
New MeSH Supplementary Concept Record for Coronavirus Disease 2019 (COVID-19). NLM Tech Bull. 2020 Jan-Feb;(432):b7
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/jf20/brief/jf20_mesh_novel_coronavirus_disease.html
COVID-19(MeSH)
https://meshb.nlm.nih.gov/record/ui?ui=C000657245
severe acute respiratory syndrome coronavirus 2(MeSH)
https://meshb.nlm.nih.gov/record/ui?ui=C000656484
参考:
米国国立医学図書館(NLM)、同館のオンラインサービスにより「新型コロナウイルス」関連情報の提供を実施:塩基配列データハブ、関連文献の書誌情報一覧、一般向け情報の提供やMeSH補足用語への追加等
Posted 2020年2月4日
https://current.ndl.go.jp/node/40147