米・カリフォルニア大学、Elsevier社との契約解除による影響調査のため学内者向けに無記名アンケートを実施中

2020年1月23日、米・カリフォルニア大学は、同大学図書館と同大学の「図書館と学術コミュニケーションに関する大学評議会(UCOLASC)」が共同して、同大学がElsevier社の最新のコンテンツへのアクセスを停止されたことによる影響を調査するため、学内者向けに無記名アンケートを実施していることを発表しました。

カリフォルニア大学とElsevier社との契約交渉は2019年初めに決裂し、同年7月10日にElsevier社はカリフォルニア大学に対して、2019年に発行された同社の学術雑誌掲載コンテンツのScienceDirect経由のアクセスを停止しました。その後、カリフォルニア大学図書館はElsevier社のコンテンツへアクセスするための様々な代替手段を学内者向けに案内してきました。

無記名アンケートは2020年2月29日まで実施されています。

Open Poll to Assess Impact of Loss of Immediate Access to Elsevier Journals(University of California,2020/1/23)
https://osc.universityofcalifornia.edu/2020/01/elsevier-impact-poll/

参考:
米・カリフォルニア大学、Elsevier社の新規発行論文等へのアクセスが遮断される
Posted 2019年7月11日
https://current.ndl.go.jp/node/38569

カリフォルニア大学、Elsevier社の雑誌の購読を停止することを発表
Posted 2019年3月5日
http://current.ndl.go.jp/node/37717

BibsamコンソーシアムによるElsevier社との契約解除から半年を受け、スウェーデン王立図書館(NLS)が研究者・学生等への影響調査を実施中
Posted 2019年1月16日
https://current.ndl.go.jp/node/37379

Elsevier社、独・プロジェクトDEALの同社との購読契約中止に伴うドイツ研究コミュニティへの影響に関する委託調査の結果を公開
Posted 2019年8月28日
https://current.ndl.go.jp/node/38892