2020年1月21日、EBSCO社は、研究者・技術者向けに学会・会議予稿集内で公開されたコードを発見・実行するためのプラットフォームCode Oceanとの提携を発表しました。
EBSCO社は提携関係に基づいて、研究の再現性の保証・オープン化等を実現するため、論文内のコードやデータの共有・再利用を促すCode Oceanのプラットフォームを世界中の研究コミュニティに拡大すること、Code Oceanの潜在的な影響範囲・影響力を拡大することを表明しています。
また、同じく2020年1月21日付で、EBSCO社は米・カリフォルニア州バークレーを拠点とし研究上のプロトコルやメソッドをオープンアクセス(OA)で共有するプラットフォームサービス“protocols.io”と提携したことも発表しています。
protocols.ioは研究者にプロトコルやメソッドの作成・共有のためのプラットフォームを提供する無料のサービスで、研究成果の公開前から公開後までの様々な段階で、プロトコルやメソッドの開発・組織化・問題解決・普及に役立てることを意図して構築されています。資金提供を行った研究の有用度・影響力を高めるため、再利用可能なプロトコルを含めることが重要であると考える出版社の意識の下、すでに数百タイトルの学術雑誌の投稿・査読・公開システムにおいて、protocols.ioが推奨・統合されています。
EBSCO社は提携関係に基づき、同社の世界規模でのプレゼンスを活用してprotocols.ioの潜在的な影響範囲・影響力を世界中の研究機関に拡大することを表明しています。
EBSCO Information Services Partners with Code Ocean to Invest in Open Research and Promote Reproducibility(EBSCO,2020/1/21)
https://www.ebsco.com/news-center/press-releases/ebsco-partners-with-code-ocean
EBSCO Information Services Partners with protocols.io — Investing in Open and Reproducible Research(EBSCO,2020/1/21)
https://www.ebsco.com/news-center/press-releases/ebsco-partners-with-protocols.io
Code Ocean
https://codeocean.com/
protocols.io
https://www.protocols.io/
参考:
EBSCO社、アーカイビング・デジタル保存・長期データ管理へ対応するためArkivum社と提携
Posted 2019年8月7日
https://current.ndl.go.jp/node/38754
英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、Code Oceanとの提携を発表
Posted 2018年4月24日
https://current.ndl.go.jp/node/35909
Taylor & FrancisとCode Oceanが提携を発表 論文内でコードを共有・実行可能に
Posted 2018年2月7日
https://current.ndl.go.jp/node/35448