2019年11月20日、京都大学図書館機構は、京都大学貴重資料デジタルアーカイブで蔵経書院文庫の「蔵経書院本」54点と「日蔵未刊本」20点及び修験道文献集成「島田文庫」92点を公開したことを発表しました。
京都蔵経書院が寺院あるいは僧堂の宝庫または筐底より採集した仏典とその類縁典籍の集積である蔵経書院文庫の中から、『大日本続蔵経』の底本となった仏典類である「蔵経書院本」54点と、刊行が準備されていた『日本大蔵経』第2部の底本として収集された「日蔵未刊本」20点が、新たにデジタル化・公開されています。科学研究費助成事業研究成果公開促進費(採択課題番号:19HP8002)の助成により、一部資料をデジタル化したことが併せて紹介されています。
「島田文庫」は、明治時代の仏教学者島田蕃根が、島田家伝世の文書記録に蕃根自身の収書を加えた、修験道文献の集成です。同文庫のデジタル化は、京都大学が拠点大学として参加する国文学研究資料館の「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(歴史的典籍NW事業)の一環として実施されています。
2019年11月20日現在、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、1万4,328タイトル、129万729画像となっています。
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 蔵経書院文庫から蔵経書院本54点、日蔵未刊本20点をデジタル化・公開しました(京都大学図書館機構,2019/11/20)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1383529
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 島田蕃根の修験道文献集成「島田文庫」92点を電子化・公開しました(京都大学図書館機構,2019/11/20)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1383527
蔵経書院文庫(京都大学貴重資料デジタルアーカイブ)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/collection/zokyo
島田文庫(京都大学貴重資料デジタルアーカイブ)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/collection/shimada
参考:
E2004 – 京都大学附属図書館における貴重資料画像の二次利用自由化
カレントアウェアネス-E No.343 2018.03.08
https://current.ndl.go.jp/e2004
京都大学貴重資料デジタルアーカイブ、経典資料にSAT大蔵経DBへのリンク情報を記載
Posted 2018年9月11日
https://current.ndl.go.jp/node/36637
東京大学附属図書館・大蔵経研究推進会議・SAT大蔵経テキストデータベース研究会、デジタルアーカイブ「万暦版大蔵経(嘉興蔵)デジタル版」を公開
Posted 2017年9月5日
https://current.ndl.go.jp/node/34618