静岡県、新県立中央図書館を中心とする「文化力の拠点」事業について民間提案の整備は白紙に 県立中央図書館などの機能に限って先行整備

静岡県が進めてきた、新県立中央図書館等を中心とする「文化力の拠点」形成事業について、民間提案による整備は見送られたと静岡新聞が報じています。

「文化力の拠点」形成事業は東静岡駅南口の県有地に、静岡県の高い文化力の発信や、学び、にぎわいの場を生む「文化力の拠点」を形成するというものです。公的機能の中心として新県立中央図書館が設置されるほかに、民間活力を活用し、にぎわいと魅力ある拠点形成を目指すとされてきました。

2018年には民間事業等から活用アイディアの提案を受け付けるためにサウンディング型市場調査も行われ、2019年3月から事業計画案の公募も開始されました。

しかし報道によれば、4事業者から参加申し込みがあったものの、最終的に静岡県の想定と折り合わなかったとのことです。その結果、県立中央図書館を中心とし、大学コンソーシアム拠点などを導入した公的機能を「1期整備」として先行整備する方針に転換したとされています。中央図書館の移転や集客によって投資意欲を高め、民間による「2期整備」につなげたい考えであるとのことです。

東静岡・文化力の拠点、民間提案整備は「白紙」 県主体で先行へ(静岡新聞SBS、2019/11/16付け)
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/705537.html

参考:
静岡県が新県立中央図書館を中心とする「文化力の拠点」形成事業について、民間事業者向けのサウンディング型市場調査を実施
Posted 2018年7月31日
http://current.ndl.go.jp/node/36419

静岡県教育委員会、「「文化力の拠点」施設における新県立中央図書館基本計画(素案)」をウェブサイトで公開
Posted 2018年11月1日
http://current.ndl.go.jp/node/36954

静岡県、新県立中央図書館を中心とする「文化力の拠点」の事業スキームを構築するための事業計画案を公募
Posted 2019年3月18日
https://current.ndl.go.jp/node/37801