2019年9月3日、オープンアクセス(OA)出版社PeerJは、プレプリント公開サービス“PeerJ Preprints”へ投稿されたプレプリント原稿の受理を2019年9月30日で停止することを発表しました。
“PeerJ Preprints”は2013年4月のサービス開始以来、5,000件以上のプレプリントを公開するなど、成功した先駆的なサービスとなっていました。しかし、現在は生物学分野のプレプリントサービスが多数立ち上げられ“PeerJ Preprints”以外の選択肢が十分に存在する状況となったため、今後はPeerJにとっての主たる目的である査読済OA学術雑誌の提供に集中する、としています。
PeerJは今後のスケジュールを以下のように示しています。
・PeerJ Preprintsで公開されるオリジナルのプレプリント原稿の受理は2019年9月末まで
・PeerJ Preprintsで公開されるフォローアップを経た改訂版プレプリント原稿の受理は2019年末まで
・2020年1月1日以降、PeerJ Preprintsで新規のプレプリント原稿は公開されない
なお、2020年1月以降もPeerJ Preprintsのウェブサイトへは引き続きアクセス可能で、公開済のコンテンツは全て閲覧・ダウンロードできます。
PeerJ Preprints to stop accepting new preprints Sep 30th 2019(PeerJ Blog、2019/9/3)
https://peerj.com/blog/post/115284881747/peerj-preprints-to-stop-accepting-new-preprints-sep-30-2019/
参考:
PeerJとPeerJ PreprintsがPorticoの保存対象に
Posted 2015年3月26日
http://current.ndl.go.jp/node/28232
PeerJがプレプリントサーバー“PeerJ Preprints”への無料での投稿の回数制限をなくすことを発表
Posted 2013年11月13日
http://current.ndl.go.jp/node/24834
生涯投稿料モデルのオープンアクセス誌PeerJ、生物学・医学関係プレプリントサーバー“PeerJ Preprints”を開設
Posted 2013年4月5日
http://current.ndl.go.jp/node/23271