【イベント】国際シンポジウム「博物館と多文化社会―いかに博物館は多文化社会における対話の場となりうるか」(10/26-27・佐倉)

2019年10月26日と27日に、国立歴史民俗博物館において、同館主催の国際シンポジウム「博物館と多文化社会―いかに博物館は多文化社会における対話の場となりうるか」が開催されます。

先住民族の歴史や文化に関連する博物館のとりくみに焦点をあて、カナダ、ノルウェー、台湾、そして日本の博物館における最先端の成果と経験に基づいて、多文化社会における博物館の役割について話し合うことを目的としています。

参加費は無料ですが、事前の申込必要です(先着順)。

内容は以下の通りです。

10月26日 
●セッション1:カナダ・ノルウェー
司会:アラン・エルダー氏(カナダ歴史博物館)

・ジョナタン・レネ氏(カナダ歴史博物館)
「新しいカナダ歴史ホールにおける先住民の声」

・ジスガング・ニカ・コリソン氏(ハイダ・グアイ博物館)
「Saahlinda Naay-モノをまもる家:Kay Llnagaayのハイダ・グアイ博物館」

・ジェレミー・マクゴーワン氏(北ノルウェー美術館)
「内からの脱植民地化? 北欧の博物館スペースのコロニアルな盲点をひらく」

・マリット・ミルボル氏(ヴァルドバイキ・サーミ博物館)
「私たち自身のイメージで:博物館におけるサーミ文化遺産の展示」

・質疑応答

10月27日
●平取アイヌ文化保存会によるアイヌ古式舞踊とマンローフィルムの紹介
・内田順子氏(国立歴史民俗博物館)
「マンローフィルムと二風谷のアイヌ文化」

・貝澤耕一氏(平取アイヌ文化保存会)
「平取アイヌ文化保存会によるアイヌ古式舞踊」

●セッション2:台湾・日本
司会:川村清志氏(国立歴史民俗博物館)

・謝仕淵氏(成功大学 台湾)
「多様な民族と国家の歴史との対話:国立台湾歴史博物館の常設展示を事例として」

・潘顯羊氏(原住民族委員会 台湾)
「民族文化のイメージと展示:原住民族の地域博物館における特別展示の分析」

・野本正博氏(旧アイヌ民俗博物館館長)
「アイヌ民族博物館の軌跡」(仮)

・齋藤玲子氏(国立民族学博物館)
「交流の場をめざして―現代のアイヌ文化を展示する試み」

・質疑応答
・討論

総合司会:内田順子氏(国立歴史民俗博物館)

歴博国際シンポジウム「博物館と多文化社会―いかに博物館は多文化社会における対話の場となりうるか」(国立歴史民俗博物館)
https://www.rekihaku.ac.jp/research/inter/2019/symposium2019.html#b

参考:
E791 – IFLA,多文化図書館宣言を制定
カレントアウェアネス-E No.128 2008.05.28
http://current.ndl.go.jp/e791

E1900 – 『多文化サービス実態調査2015報告書』刊行
カレントアウェアネス-E No.323 2017.04.13
http://current.ndl.go.jp/e1900

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、先住民の文化・言語記録のデジタル化による保存支援事業を開始:“Indigenous Heritage Action Plan”も策定
Posted 2019年4月8日
http://current.ndl.go.jp/node/37971

【イベント】むすびめの会4月例会「IFLA先住民部会の活動とアイヌ・先住民」(4/6・東京)
Posted 2019年3月18日
http://current.ndl.go.jp/node/37803

文化庁、国立のアイヌ文化博物館(仮称)の基本計画を策定
Posted 2015年7月31日
http://current.ndl.go.jp/node/29048

文化庁、2019年度「アイヌ語のアーカイブ作成支援事業」への募集を開始
Posted 2019年2月27日
http://current.ndl.go.jp/node/37662