中国国家博物館の館内に消防署が開設:中国国内の博物館では初

中国国家博物館は、2019年8月24日付けのニュースで、同館内に設置される消防署の開署式を8月22日に開催したことを紹介しています。

博物館内に駐在する消防署としては中国国内初であり、25人のスタッフと消防車2台から構成され、同館の消防安全管理、危機管理計画の策定、平時の防火点検、重要な展示における安全保障を担うとあります。

同館の王春法館長の式典における発言も掲載されており、その中で、2018年以降に発生したブラジル国立博物館とパリ・ノートルダム寺院の火災が警鐘となったとし、今回の設置は同館の消防安全を飛躍的に高めるもので、中国の博物館安全管理の歴史に残る出来事となるだろうと述べています。

中国国家博物馆举行国博消防站揭牌仪式(中国国家博物館, 2019/8/24)
http://www.chnmuseum.cn/zx/gbxw/201908/t20190824_145580.shtml

Firefighting rescue team stationed at national museum(China Daily, 2019/8/23)
http://www.chinadaily.com.cn/a/201908/23/WS5d5f7ff3a310cf3e355678cf.html

参考:
文化庁、「国宝・重要文化財の防火設備等の緊急状況調査結果(アンケート調査結果)」を発表
Posted 2019年8月8日
http://current.ndl.go.jp/node/38764

Wikipedia、ブラジル国立博物館の火災被害を受け、Wikimedia Commonsへの同館コレクションの写真のアップロードを呼びかけ
Posted 2018年9月5日
http://current.ndl.go.jp/node/36603

国際図書館連盟(IFLA)、フランス・ノートルダム大聖堂の火災被害を受けて声明を発表
Posted 2019年4月18日
http://current.ndl.go.jp/node/38052