2019年5月20日、研究成果のオープンアクセス化を推進するラテンアメリカの国際組織La Referenciaが、ドキュメント“Scholarly Communication and Open Access. Actions for a Public Policy in Latin America”を公表しました。
La Referenciaが、5月にブラジルで開催されたグローバルリサーチカウンシル(GRC)の年次会合に出席したLa Referencia参加機関のために作成したものです。同地域が直面するオープンアクセス(OA)の課題に関して、短期的・中期的な観点から強化・更新が必要な、共通ビジョンの議論やその策定を促すことが目的で、その課題を概観し、公的資金が投入された学術成果のOA化や、その実現のための中心的役割を科学技術機関が果たすよう必要な行動をとることを促しています。
OAリポジトリ・コンソーシアム・ジャーナルが地域の現状に基づいた公共政策の手法による体系的観点を持つための一般原則・行動を提言しており、論文処理費用(APC)やリポジトリの役割に関し、同意できる点とできない点を明らかにし、地域の状況を考慮したうえで、“Plan S”のような取り組みを議論する必要性で締めくくられています。
Public Policies for Scholarly Communication in Latin America (La Referencia,2019/5/20)
http://www.lareferencia.info/es/component/k2/item/233-public-policies-for-scholarly-communication-in-latin-america
Scholarly Communication and Open Access. Actions for a Public Policy in Latin America (La Referencia,2019/5/20)
http://www.lareferencia.info/es/recursos/ciencia-abierta-documentos-externos/93-scholarly-communication-and-open-access
Scholarly Communication and Open Access. Actions for a Public Policy in Latin America [PDF:727KB]
http://www.lareferencia.info/es/recursos/ciencia-abierta-documentos-externos/93-scholarly-communication-and-open-access/file
関連:
グローバルリサーチカウンシル(GRC)(日本学術振興会)
https://www.jsps.go.jp/j-grc/
参考:
CA1910 – ラテンアメリカのオープンアクセスとLa Referencia / 水野翔彦
カレントアウェアネス No.334 2017年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1910