米・スミソニアン協会、第一次・第二次世界大戦期を中心に製作されたポスター約1万8,000点のデジタル化を実施中

2019年4月18日、米・スミソニアン協会はウェブサイト上で、第一次・第二次世界大戦期を中心に米国で製作されたポスター約1万8,000点のデジタル化を進めていることを発表しています。

前世紀の文化・政治・市民的態度の歴史と発展を探求するプロジェクトとして、国立アメリカ歴史博物館(NMAH)が所蔵する米・プリンストン大学のポスターコレクションなどを対象に、同協会でデジタル化を担当するDigitization Program Office(DPO)とNMAHが、2018年12月から実施している事業です。

第1段階では約1万点のポスターが対象で、同協会のTranscription Centerと連携して、クラウドソーシングによる各ポスターのカタログシートのテキスト化も進められています。デジタル化とカタログシートのテキスト化が完了すると、これらはスミソニアン協会の博物館・文書館・図書館等の資料を一括検索できるSI Collections SearchとSmithsonian Online Archive(SOVA)を経由して、ウェブ上で利用可能になる見込みであるとしています。また、このプロジェクトのパートナーとして大規模デジタル化に取り組んでいるGoogle Arts and Cultureのプラットフォームでも利用可能になる予定です。

プロジェクトの第2段階では、約2,000点の軍事史関係のコレクションや約6,000点の政治史関係のコレクションのデジタル化が計画されており、これらのポスターも作業が完了すればSI Collections SearchやNMAHのウェブサイトを通して利用可能になる予定です。

We Can Do It! Digitization of World War era posters at National Museum of American History(Digitization Program Office, Smithonian,2019/4/18)
https://dpo.si.edu/blog/we-can-do-it-digitization-world-war-era-posters-national-museum-american-history

参考:
スミソニアン博物館、3Dデータのサイトを公開
Posted 2013年11月14日
http://current.ndl.go.jp/node/24854

スミソニアン協会、クラウドソーシングでデジタル化された資料をテキストデータ化
Posted 2014年8月13日
http://current.ndl.go.jp/node/26790

スミソニアン協会のワンストップ資料検索サービス(米国)
Posted 2009年12月9日
http://current.ndl.go.jp/node/15441

ワシントン州立大学図書館、プロパガンダのポスターをデジタル化し公開
Posted 2013年11月11日
http://current.ndl.go.jp/node/24807