2017年12月15日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)は、2016会計年度の米国内の州図書館行政機関(State Library Administrative Agencies:SLAA)についての調査レポート“State Library Administrative Agencies Survey Fiscal Year 2016”を公開しました。
同調査は隔年で実施しており、今回で6度目となります。今回の調査では、前回の2014会計年度と比較して収入が減少しており、それに伴い支出も12年間で22%減少していることが明らかになりました。また、2007年から2009年までの不況の時期に著しく収入と職員数は減少し、その後も持続的な増加はありませんでした。収入の減少に関わらず、31のSLAAは州全体の規模で読書プログラムを実施していると報告し、その割合は前回調査時と比較して61%から86%へと増加しています。
SLAAの職員数は10年前に比べ、収入の減少に伴い24%減少していることが判明しました。2016会計年度のフルタイム換算値(FTE)は2,633人で、その半分程度が図書館サービスに従事しており、20%は開発業務、その他のサービス業務は17%、14%は管理職となっています。
IMLS Announces FY 2016 State Library Administrative Agencies Survey Results(IMLS,2017/12/15)
https://www.imls.gov/news-events/news-releases/imls-announces-fy-2016-state-library-administrative-agencies-survey
State Library Administrative Agencies Survey Fiscal Year 2016(IMLS)
https://www.imls.gov/sites/default/files/publications/documents/state-library-administrative-agency-survey-fy2016.pdf
参考:
米国博物館・図書館サービス機構、2014会計年度の州図書館行政機関の調査レポートを公開
Posted 2016年11月4日
http://current.ndl.go.jp/node/32875
米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、2012会計年度の州図書館行政機関の調査レポートを公開
Posted 2014年6月11日
http://current.ndl.go.jp/node/26331