英国図書館、全ての公共図書館のための単一のデジタルプラットフォームの可能性に関する調査を実施

2017年8月30日、英国図書館(BL)が、同国における全ての公共図書館のための単一のデジタルプラットフォーム(single digital presence)への需要や可能な形態を調査するためのプロジェクトを実施すると発表しました。

公共図書館のための単一のデジタルプラットフォームは、文化・メディア・スポーツ省が2014年に発表した、英国政府や地方自治体等への公共図書館サービスに関する提言をまとめた報告書“Independent Library Report for England”での提言の一つでもあり、今回、イングランド芸術評議会(ACE)やカーネギー英国財団(Carnegie UK Trust)の助成を受けて、地域のコレクションやサービスへのアクセスを提供する全国規模のプラットフォームの可能性やその領域を評価するために実施されるものです。

18か月間の調査は、市場調査、関係者へのインタビュー、ワークショップ等の手法によって行なわれ、その結果は、可能な形態の一連の選択肢、調査での知見、今後の進め方への勧告からなる草案としてまとめられます。

British Library to investigate possibility of a ‘single digital presence’ for UK public libraries(BL,2017/8/30)
http://www.bl.uk/press-releases/2017/august/single-digital-presence-announcement

British Library to investigate possibility of a ‘single digital presence’ for UK public libraries(ACE,2017/8/30)
http://press.artscouncil.org.uk/press_releases/a-digital-platform-for-libraries/

British Library to investigate possibility of a ‘single digital presence’ for UK public libraries(Carnegie UK Trust,2017/8/30)
https://www.carnegieuktrust.org.uk/news/british-library-investigate-possibility-single-digital-presence-uk-public-libraries/

参考:
英国図書館長協会、英国の公共図書館を対象とした、統合的なデジタルプラットフォームの構築プロジェクトを開始
Posted 2015年2月9日
http://current.ndl.go.jp/node/27949

英国の文化・メディア・スポーツ省等、英国の公共図書館サービスに関する報告書を公開
Posted 2014年12月19日
http://current.ndl.go.jp/node/27680