韓国、社会の変化に対応した図書館の機能・役割の確立を目的に、「図書館政策企画フォーラム」を創設

2017年3月30日、韓国・文化体育観光部と、大統領所属図書館情報政策委員会が、「図書館政策企画フォーラム」の創設を発表しています。

第4次産業革命等といった社会の変化に対応した図書館の機能・役割の確立のために設けられたもので、図書館専門家以外にも建築家、社会学者、経営者などの専門家も参加して発足しました。

今後、「空間」「人(コーディネーター・住民)」「コンテンツ・サービス」の3つの分科に分かれて、図書館が進めるべき望ましい変革や、実行するための政策課題を検討するため、年内に14回会合を行なう計画となっています。

具体的には、国民にやさしい建築文化空間、多様な階層へのコンテンツ・サービスの開発、それらサービスを仲介する司書の役割強化が課題となっており、図書館に第4次産業革命時代の新しい技術を導入したり、人間性を基盤とした、人文・文化・福祉に関する機能の拡張が課題となっていると指摘されています。

文化体育観光部の担当者は、図書館は国民に身近な文化施設であるため、国民が望む図書館政策を理解し、実施することで、専門職としての司書を増やすことができることや、高齢化社会のなかで、図書館も、高齢者やベビーブーマー世代への理解を深める必要があることを指摘しています。

2017년 ‘도서관정책기획포럼’ 출범식 개최(韓国・文化体育観光部,2017/3/28)
http://www.mcst.go.kr/web/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=15969