Brexitがオープンアクセス運動に与える影響は?(記事紹介)

2016年6月29日付けのRichard Poynder氏のブログ”Open and Shut?”に、英国において国民投票でEUからの離脱(いわゆる”Brexit”)が支持されたことがオープンアクセス(OA)運動に与える影響について、インペリアル・カレッジ・ロンドンの構造生物学教授、Stephen Curry氏に尋ねたインタビューのまとめが掲載されています。Curry氏はGuardian紙の科学コーナー”Occam’s corner”執筆者の一人で、OA推奨者でもあります。

インタビューではPoynder氏が、EUからの助成を英国の研究者が受けられなくなる可能性や、英国内においてもEU離脱の影響で景気が悪化し、OA雑誌のAPC支払いに回す予算がなくなるのではないかという英国内でのOA運動に与える影響に加え、EUでOA運動を推進してきた英国が離脱することがEUのOA運動に与える影響についても尋ねています。Curry氏は状況は不透明であり、自身の考えも明日には変わるかも知れないと前置きしつつ、各質問に回答しています。

Open access and Brexit(Open and Shut?、2016/6/29付け)
http://poynder.blogspot.jp/2016/06/open-access-and-brexit.html

参考:
PeerJ、英国の著者を含む論文を対象にAPCを減額
Posted 2016年7月5日
http://current.ndl.go.jp/node/32008

EUからの離脱を支持する英国民投票結果に対する科学者たちの反応(記事紹介)
Posted 2016年6月28日
http://current.ndl.go.jp/node/31911

英国図書館情報専門家協会、国民投票の結果を受け、声明を発表
Posted 2016年6月27日
http://current.ndl.go.jp/node/31895