2016年5月24日、「科学技術イノベーション総合戦略2016」が閣議決定され、内閣府のウェブサイトで公開されています。
「科学技術イノベーション総合戦略」は、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議が中心となり、2013年から毎年策定されてきたもので、「科学技術イノベーション総合戦略2016」では、戦略の中で特にてこ入れすべき項目も定められ、
・Society 5.0の深化と推進
・若手をはじめとする人材力の強化
・大学改革と資金改革の一体的推進
・オープンイノベーションの推進による人材、知、資金の好循環システムの構築
・科学技術イノベーションの推進機能の強化
が掲げられています。
なお、Society 5.0は第5期科学技術基本計画で新たに掲げられた概念であり、同計画では、ドイツの「インダストリー4.0」などにも言及の上説明されています。 Society 5.0は、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に次ぐ社会であり、モノの大量生産や情報の爆発的産出の時代を経て、モノと情報が飽和し、モノと情報が高度に一体化した社会であり、サイバー空間を通じてフィジカル空間にアクションを起こすことで価値が深まる点が、情報社会と異なるとされ、そうした社会の実現に向けた取組を推進する、という意味も込められているとされます。
科学技術イノベーション総合戦略2016(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/cstp/sogosenryaku/2016.html
科学技術イノベーション総合戦略2016(平成28年5月24日 閣議決定)
http://www8.cao.go.jp/cstp/sogosenryaku/2016/honbun2016.pdf
科学技術イノベーション総合戦略2016【概要】
http://www8.cao.go.jp/cstp/sogosenryaku/2016/gaiyo2016.pdf
参考:
第5期科学技術基本計画が閣議決定される
Posted 2016年1月25日
http://current.ndl.go.jp/node/30521
内閣府、「地方創生に資する科学技術イノベーション推進タスクフォース」の第1回配布資料を公開
Posted 2015年8月12日
http://current.ndl.go.jp/node/29156